介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

権利侵害 日常生活が危険にさらされている

      2015/11/07


介護の業界のみならず、さまざまな形で私たちの生活は自他共に権利侵害される可能性があります。
日常生活上ではらんでいる危険の一つに「権利侵害」があります。

日常生活場面では「生活環境」や「対人関係」「知らなかった」事で相手の権利を侵害したり、逆に自分が侵害されたりすることがあるのです。
生活環境であっても、対人関係であっても、知らなかった事であっても、日常生活では権利侵害される可能性がある事に注意が必要です。

日常生活の中で、権利侵害とはどのようなものなのか?どんな権利侵害があるのか?という事を押さえておくと「自分や大切な人を守る」事に繋がり、自分が他の人の権利を侵害する事を防ぐことにもつながります。

また、権利侵害に対して深い知識を持っていれば、「これって権利が侵害されている?」という事を思慮する事もできるでしょう。
今現代、犯罪や災害によって冒されている「権利侵害」について見ていきましょう。

 

 
権利侵害

 

 

権利侵害とは?

権利侵害とは?
権利侵害というのは、法律によって与えられている個人の権利に対して、本人に断りなく侵害する事を言います。

 
例えば、日本には知的財産権と呼ばれる権利があります。

 
知的財産権は、人の幅広い知的創造活動について、その創作者に独占的に創作を利用する権利などを与えるものです。
つまり、一人の人間が作ったものは、その人が商用であれ、なんであれ独占的に利用する事が出来る権利なのです。

 
しかし、知的財産権という個人の権利を無視して無断で作った物を利用したり模倣したりされる事があります。
このように無断で作ったものを利用したり模倣したり、されたりすることが知的財産権で言うところの権利侵害という事になります。

 
他にも個人の権利としては選択権が人が持つ権利として認められています。
人が自由に選択できる権利を無視して、選択を強要したりする事は、その人の選択権を無視している事になり、これも選択権でいうところの権利侵害という事が出来ます。

 

 

 

 

権利侵害を具体的に分類する 日常生活編

権利侵害を具体的に分類する 日常生活編
権利侵害とはどういう物なのか?という事を理解する事は出来たでしょうか?
では日常生活の中では権利侵害はどのようにおかされるのでしょうか?

 
日常生活のなかで、権利侵害をおかしてしまう、またはおかされてしまう場面を具体的に分類すると次の通りとなります。

 

  • 生活環境における権利侵害
  • 人間関係によって生じる権利侵害
  • 無意識で気づかないままに行われる権利侵害

 
日常生活の中で権利侵害が起こりやすいものとしては先に紹介したとおりです。
日常生活の中で権利侵害が起こりやすい場面や、その特徴などを知っておく事は「自分の身を守る」「大切な人を守る」という上で非常に重要な事です。

 

 

 

生活環境における権利侵害について

生活環境における権利侵害について
生活環境や生活条件の悪さや不十分さによって、自分や大切な人の生活の安全性が脅かされ、快適な生活を送る事が出来ない事があります。

 
住む場所の環境や周辺の地域の環境によって、自分や大切な人の社会関係が途絶えたり、生活が不自由になったり、騒音や災害に対する危険の回避が困難になるなどの安全上での課題があります。

 
「住めば都」という言葉はありますが、これらの「安心・安全」という権利が十分に満たされない状態では、いざ災害や問題が発生した時に重大な事故に見舞われてしまったり、最悪は命を落とす事すらあります。

 
昨今は自然災害が非常に強くなってきている背景からこれらの権利が侵害されていないか見直すことも重要かもしれません。

 

 

 

人間関係によって生じる権利侵害について

人間関係によって生じる権利侵害について
人と人の付き合いの中で、直接的に生活上の権利が侵害される場合があります。

 
人間関係によって生じる代表的な例としては「虐待」が昨今の日本では大きな問題です。

  • 身体的虐待
  • 心理的虐待
  • 性的虐待
  • ネグレクト

 
特に「親」が「幼児」に対して”虐待”する事についてはニュースの報道などでよく取り上げられています。
保護者である親が、子供に対して行う行為であったとしても、子供に人権が存在する為、もちろん権利侵害となります。

 
親子の人間界によって起こる虐待以外に高齢者が、一番身近な家族や近親者等によって虐待されるケースもあります。
高齢者の中には介護が必要な人も多く、家族や近親者が介護の疲れの果て虐待に手を染める事も現在では珍しくないと言います。

 
ともあれ、自分ではどんなに正当な理由を持っていたとしても、周囲から見て虐待ととられるような「暴力」や「罵声」は権利侵害ととらえられ、悪となってしまうのです。

 
男女の人間関係では性的な嫌がらせであるセクシャルハラスメントや性的虐待なども問題として挙がっています。

 
性的な嫌がらせであるセクシャルハラスメントや性的虐待は対象が男性・女性といった性別に限らず、その人の人権を無視した行為であり絶対的に許される物ではありません。

 

 
虐待であっても、性的ないやがらせであっても、どれをとっても嫌悪感を感じる物ばかりです。
人間関係の権利侵害は特に、受けた本人を心の傷を深くする物であり、絶対的に行われてはなりません。

 
「身近な人だから」という事は人間関係における権利侵害をして良いという理由にならない為、相手の権利を侵害したり、逆にされたりする事がないよう、日常生活の中で注意しておくべきでしょう。

 

 

 

無意識で気づかないままに行われる権利侵害について

無意識で気づかないままに行われる権利侵害について
生活環境による権利侵害、人間関係による権利侵害を見てみると、誰かが意識する事が出来る権利侵害という特徴がありますよね。
それに対し、日常生活の中で無意識で気づかないままに権利侵害が行われる可能性がある事を知っておく必要があるでしょう。

 
無意識で気づかないままに行われる権利侵害については、例えば専門的な知識や経験が不十分である事が原因で権利が侵害される事があります。
専門的な知識や経験が不十分である事が失敗を招き、その失敗が結果的に相手の権利を侵害してしまうという物です。

 
無意識で気づかないままに行われる権利侵害については「偶然に権利侵害をしてしまった」という特徴を持つ事があります。

 
例えば、在宅介護などでも、無意識で気づかないままに権利侵害が行われる事があります。

 

高齢の女性(母)を、子供が介護する場面で、息子が介護の専門的な知識・経験が不十分であった為に、介護がうまくできず、怪我をさせたり、感情的になって怒鳴ったりしてしまうなどの介護を行ってしまいました。
高齢の女性(母)は息子に、とても迷惑をかけていると感じ、毎日「ごめんねごめんね」といって泣いて謝っています。

 
「専門的な知識や経験が不十分」である事が発端となって起きた「無意識の権利侵害」の一例です。
「知らない事は知らない」というのは当然の原理ですが、「知らなかった」という事が、失敗をした際に周りからは「悪」として扱われてしまう事もあります。

 
専門的な知識・経験が不足しているのであれば「専門的な知識を持つ人に指導を仰ぐ」事で権利侵害を起こす事はないでしょう。
もし、介護に急を要するのであれば、介護サービスを利用する事も選択として入れる事が、自他共に権利を守る上では重要な選択となります。

 
専門的な知識・経験が不足している等で「無意識で気づかないままに行われる権利侵害」を自分、もしくは相手が受けてしまっていないか?という事に意識を持っていくことは日常生活を明るく送っていく上では重要と言えるでしょう。

 

 

 

 

権利侵害 日常生活が危険にさらされている まとめ

権利侵害 日常生活が危険にさらされている まとめ
日常生活を送る中でさまざまな権利侵害に見舞われる危険性がある事に注意が必要です。
権利侵害とは、法律によって与えられている個人の権利に対して、本人に断りなく侵害する事を言います。

 
日常生活の中で起こる権利侵害を分類すると次のような権利侵害を上げる事が出来ます。

  • 生活環境における権利侵害
  • 人間関係によって生じる権利侵害
  • 無意識で気づかないままに行われる権利侵害

 
生活環境における権利侵害では生活環境や生活条件の悪さや不十分さによって、自分や大切な人の生活の安全性が脅かされ、快適な生活を送る事が出来ない事があります。

 
安全に生活を送っていくうえでの権利が脅かされる事も多く、最悪の場合は命に関わる事もあるので生活環境における権利侵害について意識する事がポイントの一つでしょう。

 
人間関係によって生じる権利侵害については人と人の付き合いの中で、直接的に生活上の権利が侵害される場合があります。

 
特に人間関係において最近問題になっているのは虐待や性的な嫌がらせであるセクシャルハラスメントなどがあります。
虐待であっても、性的ないやがらせであっても、どれをとっても嫌悪感を感じる物ばかりです。

 
人間関係の権利侵害は特に、受けた本人を心の傷を深くする物であり、絶対的に行われてはなりません。

 
無意識で気づかないままに行われる権利侵害については例えば専門的な知識や経験が不十分である事が原因で権利が侵害される事があります。
「知らない事は知らない」というのは当然の原理ですが、「知らなかった」という事が、失敗をした際に周りからは「悪」として扱われてしまう事もあります。

 
専門的な知識・経験が不足しているのであれば「専門的な知識を持つ人に指導を仰ぐ」事で権利侵害を起こす事はないでしょう。
また、急を要するようであれば、専門的なサービスを利用するという選択肢を持っておく事も無意識に権利を侵害する事を防ぐポイントです。

 
日常生活の中では、さまざまな形で権利が侵害される事があるので、困ったときは悩まず周囲と協力したり、情報を集めて行動を起こす事が重要です。

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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