介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

感染症や結核対策について 保健医療にかかわる制度

      2015/11/07


感染症や結核については昨今のニュースやメディアの報道で話題になっている事のひとつです。
特に海外ではエボラ出血熱や、国内でもデング熱等の感染症が話題となったばかりです。

 
日本で問題になっている感染症の内、インフルエンザや結核は特に皆様が興味をもたれる話題かと思います。

 
この記事では、感染症に対する昨今の課題や感染症に対する法律、結核の今までの対策とこれからの対策について述べています。

 

 
感染症や結核対策について
 

 

現代の感染症対策と課題・法律について

感染症対策と課題・法律
近年まで克服されたかに見えていた感染症は、国際的な人・物の移動、開発などによる自然環境の変化、社会活動様式の変容、抗菌剤の開発普及といった医学・医療の進歩により、大きく変化を遂げました。

 
その様ななか、1970(昭和45)年以降、エボラ出血熱やSARS、新型インフルエンザなど、少なくとも数十以上のこれまでいられていなかった感染症が出現しました。
これまで知られていなかった感染症は「新興感染症」とも言われます。

 
近い将来克服されると考えられてきた結核やマラリアなどの感染症が再び脅威となっている運びもあります。
このように再び脅威となる感染症の事を「再興感染症」と呼びます。

 
これら新興・再興感染症の出現や医学・医療の進歩、衛生水準の向上、人権尊重の流れ、国際交流の活発化などの近年の状況の変化を踏まえて、1999(平成11)年に「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」が施行されました。

 

 

 

 

結核対策の今までとこれから

結核対策の今までとこれから
 
結核菌によって空気感染する結核は、戦前から1950(昭和25)年頃まで、日本国民の死因のトップを占めていました。
しかし、X線写真による健康診断やBCG接種という予防対策の推進、ストレプトマイシンなどの抗結核薬の開発普及により、急速に結核患者数、死亡者数とも減少してきました。

 
ところが、1997(平成9)年から新たに登録される結核患者数や罹患率が急速に上昇を始める事となり、特に老人ホーム等福祉施設での集団発生も大きな問題となってきています。

 
2011(平成23)年中、日本で新たな結核患者として登録された患者数は2万2681人で、罹患率は人口10万に対し、17.7%であり、先進国の中ではいまだ結核の罹患が高い状況にあります。

 
これはこれまでに述べてきた超高齢社会化に伴って、免疫が低下した高齢者が増えた事も要因の一つとなっています。
免疫が低下した状態では、結核菌に対する抵抗も低下する為、結核にかかりやすくなるのです。

 
健康を維持する事には「予防」をうたっている事から、感染症についてもより一層予防対策の取り組みが展開されていくことと思います。

 

 

 

 

まとめ

指
この記事のまとめです。

  • 近年まで克服されたかに見えていた感染症は、国際的な人・物の移動、開発などによる自然環境の変化、社会活動様式の変容、抗菌剤の開発普及といった医学・医療の進歩により、大きく変化を遂げました。
  • これまで知られていなかった感染症は「新興感染症」とも言われます。
  • 再び脅威となる感染症の事を「再興感染症」と呼びます。
  • 新興・再興感染症の出現や医学・医療の進歩、衛生水準の向上、人権尊重の流れ、国際交流の活発化などの近年の状況の変化を踏まえて、1999(平成11)年に「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」が施行されました。
  • 結核菌によって空気感染する結核は、戦前から1950(昭和25)年頃まで、日本国民の死因のトップを占めていました。
  • X線写真による健康診断やBCG接種という予防対策の推進、ストレプトマイシンなどの抗結核薬の開発普及により、急速に結核患者数、死亡者数とも減少してきました。
  • 1997(平成9)年から新たに登録される結核患者数や罹患率が急速に上昇を始める事となり、特に老人ホーム等福祉施設での集団発生も大きな問題となってきています。
  • これはこれまでに述べてきた超高齢社会化に伴って、免疫が低下した高齢者が増えた事も要因の一つとなっています。
  • 健康を維持する事には「予防」をうたっている事から、感染症についてもより一層予防対策の取り組みが展開されていくことと思います。

 
感染症は命に関わる事が多く、予防が特に重要です。
かかってしまった場合は、治療などの対策や周囲の対応方法も特に重要な方法となります。

 
今まで進歩してきた医学・医療ですがそれも昨今の状況は頼りきって安心してしまうのも問題と言えます。

 
個々人が予防や手洗いうがい等、簡単な予防から始め、感染や発症を食い止めていくことが重要です。

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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