介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

児童虐待防止法とは 子供を虐待から守る

      2015/11/07


虐待と聞くとテレビで見ているだけでは中々身近に感じる事が出来ない事の一つです。
しかし、最近は子供を対象にした虐待が多く報道されており、非常に見ていてつらい出来事ですね。

 
もし実際に自分の身近な場所で虐待が行われていたり、もし巻き込まれてしまったらどうすれば良いのでしょうか。

 
子供がもし虐待を受けていた場合は「児童虐待防止法」と呼ばれる法律に則って、私たち一般市民も行動をとる必要があると規定されています。

 
この記事では子供に対する虐待を防止する目的のある「児童虐待防止法」について紹介しています。

 

 
赤ん坊
 

 

児童虐待防止法とは

ひらめき
「児童虐待の防止などに関する法律」は、2000(平成12)年5月24日に公布され、同じ年の11月20日に施行されました。
「児童虐待の防止などに関する法律」が一般的に「児童防止法」と呼ばれる法律です。

 
この法律の目的は「児童に対する虐待の禁止、児童虐待の予防及び早期発見その他の児童虐待の防止に関する国及び地方公共団体の責務、児童虐待を受けた児童の保護及び自立の支援のための措置などを定める事により、児童虐待の防止などに関する施策を促進し、もって児童の権利利益の擁護に資する事」としています。

 
2007(平成19)年6月には、「児童虐待の防止等に関する法律及び児童福祉法の一部を改正する法律」が公布され、次のような規定などの整備が行われました。

  • 児童の安全確認などのための立ち入り調査などの強化
  • 児童虐待を行った保護者が指導に従わない場合の措置
  • 保護者に対する施設入所などの措置のとられた児童との面会または通信などの制限の強化

 

 

 

 

児童虐待の定義

物差し
 
児童虐待とは、保護者がその監視する児童に対して行う次の四つの行為の事を指します。
監視する児童は法律上は「18歳に満たない者」と規定されています。

  • 身体虐待
  • 性的虐待
  • 心理的虐待
  • ネグレクト

 

 

 

身体虐待

児童の体に外相が生じ、または恐れのある暴行を加える事を身体虐待と規定しています。

 

 

 

性的虐待

児童にわいせつな行為をする事、または児童にわいせつな行為をさせる事を性的虐待としています。

 

 

 

心理的虐待

児童に対する著しい暴言または著しく拒絶的な対応、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力、その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。

 

 

 

心理的虐待

児童の心身の正常な発達をさま炊けるようないちじるしい減食、または長時間の放置や保護者以外の同居人による身体虐待、性的虐待、心理的虐待に掲げられた行為を同じような行為を法売りする事、その他の保護者としての監視を著しく怠る事をネグレクトとしています。

 

 

 

 

児童虐待への対応

ビジネスマン
 
児童虐待に対しては早期発見や早期解決など、早急な対応が求められる程、切羽詰まった状況であることが多いです。
児童虐待への対応としては次のような対応を速やかな対応を全体を通して行われる事が必要です。

  • 早期発見と早期解決
  • 通告
  • 立ち入り調査
  • 児童虐待を行った保護者に対する指導

 

 

 

早期発見と早期解決

 
児童虐待に対しては「早期発見」と「早期解決」が求められます。
早期発見は、起きてしまった虐待を早く見つけるというだけではなく、虐待が深刻になる前に子育ての問題を抱える家庭を見つけ、予防的な観点から適切な支援を行う事も重要です。

 
虐待が起こってしまっている場合は迅速に子供を保護しなければなりません。

 

 
児童虐待防止法では次にあげるような職業についている人が虐待を発見しやすい立場と言えますので、その様な職業についている人は早期発見に努める事としています。

  • 学校
  • 児童福祉施設
  • 病院その他児童の福祉に業務上関係のある団体および学校の教職員
  • 児童福祉施設の職員
  • 医師
  • 保健師
  • 弁護士
  • その他児童に職務上関係のある者

 

 

 

通告

 
児童虐待を受けたと思われる児童を発見した人は、速やかに市町村や都道府県が設置する福祉事務所、児童相談書、児童委員などを介して、市町村や都道府県が設置する福祉事務所、もしくは児童相談所に通告しなければなりません。

 

 

 

立入調査

 
都道府県知事は、児童虐待が行われているおそれがあると認めるときは、児童委員または児童の福祉に関する事務に従事する職員に対して、児童の住所または居所に立ち入り、必要な調査または質問をさせる事が出来るとされています。

 

 

 

児童虐待を行った保護者に対する指導

 
児童虐待を行った保護者に対しての指導は、親子の生活への配慮など、児童虐待を受けた児童が良好な家庭的環境で生活する為に必要な配慮をしたうえで適切に行わなければなりません。

 
都道府県知事は、この事に対し指導を受けるように勧告を受けた保護者が当該勧告に従わない場合において必要があると認めるときは、児童相談所長によって、児童虐待を受けた児童に一時保護を加えさせるなどの措置を行うとしています。

 

 

 

 

まとめ

指
 
この記事のまとめです。

  • 児童虐待防止法の目的は「児童に対する虐待の禁止、児童虐待の予防及び早期発見その他の児童虐待の防止に関する国及び地方公共団体の責務、児童虐待を受けた児童の保護及び自立の支援のための措置などを定める事により、児童虐待の防止などに関する施策を促進し、もって児童の権利利益の擁護に資する事」としています。
  • 児童虐待とは、保護者がその監視する児童に対して行う次の四つの行為の事を指します。監視する児童は法律上は「18歳に満たない者」と規定されています。
    1. 身体虐待
    2. 性的虐待
    3. 心理的虐待
    4. ネグレクト
  • 児童虐待への対応としては次のような対応を速やかな対応を全体を通して行われる事が必要です。
    1. 早期発見と早期解決
    2. 通告
    3. 立ち入り調査
    4. 児童虐待を行った保護者に対する指導

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

スポンサーリンク




 - 社会 , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

福祉が提供する施設について
福祉が提供する施設について 

日本における福祉では様々な形で生活の場を提供しています。 施設を利用する人が生活 …

健康日本21
健康日本21とは? 保険医療にかかわる制度

現在の日本では医療保険費のひっ迫など、様々な医療制度の問題を抱えています。 その …

迷路
ライフスタイルの変化について考える 介護の基本

同じ職場で働く同僚であっても、当然のことながら人生観や価値観はひとそれぞれ違いま …

障害者基本法とは 自分らしく生きるために・・・

障害者の人を守る法律として障害者基本法という法律があります。   人は …

障害者の人権 この世の何が一番障害なのか?
障害者の人権 この世の何が一番障害なのか?

介護を必要とする人には何も高齢者ばかりが介護を必要としているわけではありません。 …

高齢者の人権 高齢者の権利擁護の必要性
高齢者の人権 高齢者の権利擁護の必要性

家族介護や介護職員として、高齢者を介護する事もあるでしょう。 また、超高齢社会の …

生活を支えるさまざまな制度について
生活を支えるさまざまな制度について

私たちのまわりには生活を支えるさまざまな制度があります。 例えば、生活保護制度は …

地域社会
利用者の地域について考える 介護をする上で考える事

介護の仕事をしていくうえで利用者の持つ「地域」について理解をしておくことはケアを …

ダメ
高齢者虐待防止法とは 高齢者の虐待を防止する法律

高齢者の虐待についてはテレビやメディアで取り上げられる程に社会的な問題となってい …

高齢者
日常生活自立支援事業とは 介護に関わる制度

介護の仕事をする上で「日常生活自立支援事業」について知っておくことは重要です。 …