介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

国民年金とは

      2015/11/07


社会保障は私たちの生活で不測の事態が起きたとしても安心して生活が送れる事を保障した仕組みです。
社会保障の中には年金制度があり、定年などで仕事を引退した後や障害などで稼ぐ事が困難となった場合の生活を経済的に支えられています。

 
年金保険制度のなかには公的年金として「国民年金」の制度があります。
国民年金の制度は多くの人も今後の財源の状態や動向について興味のある事の一つだと思います。

 
この記事では、そもそも「国民年金」とはなんなのか、給付の種類にはどんなものがあるかについて書いています。

 

 
おばあさん
 

 

国民年金とは

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今の日本の国民年金制度は20歳以上60歳未満の人すべてを適用の対象とした、基本的な給付を行う制度です。
国民は「被保険者」として強制加入となります。

 
このほかに自分の意志で加入できる「任意加入被保険者」と呼ばれる分類もあります。

 
国民年金は様々な条件により次の3種類の分類に分けられて加入する事となります。

  • 第1号被保険者
  • 第2号被保険者
  • 第3号被保険者

 

 

 

第1号被保険者の条件

第1号被保険者として分類される条件としては、日本国内に住所を持っていた、20歳以上60歳未満のものであり、第2号被保険者や第3号被保険者で無い者。
主に自営業を営んでいる人やパート労働に従事している人などが該当する事になっています。

 
第1号被保険者の内、一定所得以下の低所得者や学生に対しては、保険料の減免制度や軽減制度、納付の猶予制度などが設けられています。

 

 

 

第2号被保険者の条件

厚生年金の被保険者や共済組合の組合員が該当します。
これはいわゆるサラリーマンと呼ばれる人たちが該当する事となります。

 

 

 

第3号被保険者の条件

第2号被保険者の被扶養配偶者であって、20歳以上60歳未満の人が該当します。
これはサラリーマンとして働く夫を持った主婦と呼ばれる人たちが該当する事となります。

 

 

 

 

国民年金の給付の種類

本屋
 
国民年金の給付の種類としては次の種類があります。

  • 老齢基礎年金
  • 障害基礎年金
  • 遺族基礎年金
  • その他

 
それぞれについてどのような給付の物なのか見ていきます。

 

 

 

老齢基礎年金とは 65歳以上を支える年金

 
老齢基礎年金とは、原則として、支給を受ける事の出来る資格期間(保険料納付済み期間、保険料免除期間、合計対象期間)が25年以上ある人が、65歳になった時に支給される年金です。

 
なお、支給年齢については本人の希望によって60歳から64歳までの「繰上げ支給」を受ける事が出来ます。
繰上げ支給の注意点としては、支給を受ける期間が早くなることから支給額が減額される事です。

 
また、繰上げ支給に対して66歳以降に支給を受ける「繰り下げ支給」を受ける事もできます。
繰り下げ支給では支給を受ける期間が遅くなるので、支給額が増額されるメリットがあります。

 

 

 

障害基礎年金とは いざというときに支える年金

障害基礎年金とは、年金加入者が病気やけがなどの結果、障害者級の1級または2級の障害の状態になった場合に支給される年金です。

 
受給にあたっては、障害が発生したと確認できた日(主に初診日になります)の月の2ヵ月前までの被保険者期間の内、保険料免除期間を含む保険料納付済み期間が3分の2以上ある事が条件です。

 
上記の条件以外に特例もあります。
2016(平成28)年4月1以前に初診日のある傷病による障害については初診日のある月の2ヵ月前までの1年間に保険料滞納期間が無い場合に支給されるというものです。

 
年金というと高齢者に支給されるイメージが世間的に強いと思いますが、障害者基礎年金には”年齢条件はありません”
この年金は若い時に障害を得た場合でも対象になる制度である事はしっかり理解し、本当にいざというときは利用できるようにしましょう。

 

 

 

遺族基礎年金

 
遺族基礎年金も障害者基礎年金と同じように、年齢条件の無い年金で若い人でも利用する事の出来る年金です。
遺族基礎年金には次のような条件があります。

  • 国民年金の被保険者
  • 被保険者であったもので、日本国内に住所がある60歳以上65歳未満の者
  • 老齢基礎年金の受給権者のいずれかに該当する人が亡くなった場合に、「その人の子供のある妻」、「もしくは子供」

 
この年金にも「国民年金の被保険者」や「被保険者であったもので、日本国内に住所がある60歳以上65歳未満の者」に該当する場合は死亡した日の前日までで、死亡日の属する月の2ヵ月前までの被保険者期間の内、保険料免除期間を含む保険料納付済み期間が3分の2以上あることなどの条件があります。

 

 

 

その他

 
今まで紹介してきた給付の他に、「第1号被保険者」のみを対象とした、「付加年金」「寡婦年金」「死亡一時金」があります。
付加年金は老齢基礎年金に上乗せされる任意加入の給付、寡婦年金は一定の条件を満たした被保険者であった夫の妻に給付、死亡一時金は遺族基礎年金は受け取れないが一定の条件は満たしている被保険者の遺族に給付といった特徴があります。

 

 

 

 

まとめ

指
 
この記事のまとめです。

  • 国民年金制度は20歳以上60歳未満の人すべてを適用の対象とした、基本的な給付を行う制度です
  • 国民は「被保険者」として強制加入となります。
  • 国民年金は様々な条件により次の3種類の分類に分けられて加入する事となります。
    • 第1号被保険者
    • 第2号被保険者
    • 第3号被保険者
  • 国民年金の給付の種類としては次の種類があります。
    • 老齢基礎年金
    • 障害基礎年金
    • 遺族基礎年金
    • その他

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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