介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

年金保険とは

      2015/11/07


社会保障制度は私たちの生活で不測の事態が起きても安心した生活ができるよう、社会的なセーフティネットの働きをしています。
そんな社会保障制度の中には「年金保険制度」と呼ばれる制度が存在します。

 
年金保険について知る事で、自分たちの生活がどのような形で社会保障の中で守られているか学んでいきましょう。

 

 
この記事では年季保険について書いています。

 

 
お金を思い浮かべる老人
 

 

年金保険とは

年金保険とは、社会で働いて収入を得ている、主に20歳代から50歳代頃までの内に保険料として一定の金額を納めておくことで、定年などで仕事を引退した後の高齢期や、障害、家計を支える稼ぎ手の支合といった「もしもの場合」に現金給付が受ける事が出来る物です。

 
年金保険が保障している主な目的は「所得の保障」で、経済的に生活を支える事です。

 

 

 

 

年金保険の種類 公的年金・私的年金

いろいろな種類のタイヤ
 
日本では社会保障で年金保険制度が整えられたのは1961(昭和36年)に「国民年金法」が施行されて以来の事です。
すべての国民が公的年金制度に加入して、老齢、障害、死亡に備える「国民皆年金体制」として年金保険制度が整えられ、現在に至っています。

 
年金保険でいう「公的年金」とは私たちの生活の安定を図る為の基本的な部分を支える働きをしています。
それに対して私的年金とは、公的年金に加え、より豊かな生活を実現する為に、会社等の集団や個人の努力や判断によって実施される物です。

 
具体的には福利厚生としてよく見られる「企業年金」や、民間の保険会社などが個人を対象として販売している「個人年金」があります。

 

 

 

公的年金と私的年金の違い

ひらめき
 
公的年金と私的年金にはそれぞれ特徴があります。
それぞれの特徴によって公的年金と私的年金の利用の仕方や考え方に影響しますので、内容をよく確認し違いについて認識しておきましょう。

 
[公的年金の特徴]

  • 国民(被保険者)のすべてが強制加入する必要がある
  • 社会経済の動きによって年金の金額が変わる
  • 一生涯にわたって支給される「終身年金」である
  • 本人が納めた保険料の他に、他に働く世代の保険料や国庫負担が財源となっている

 
[私的年金の特徴]

  • 基本的に任意で加入する事が出来る制度
  • 社会経済の変化に応じた年金額の価値の維持は困難
  • 一般的に、支給期間が一定期間い限られた「有限年金」が多い

 

 

ここでの大きな違いは「加入が任意であるか・強制であるか」や「支給の期間が一生涯か、限りがあるのか」といった点です。
このように比較すると私的年金がとても弱い立場の年金に見えるかもしれませんが、公的年金に比べて月当たりで見たときに、もらえる額が多い事が多いので、公的年金と組み合わせて受給する事で生活が楽になる効果が期待できることが多いです。

 

 

 

年金保険を納める方式 賦課方式と積立方式

積み上げられたお金
 
公的年金制度は、一定期間に保険料の拠出が行われる事によって現金の給付が行われる「社会保険方式」と呼ばれる仕組みによって成り立っています。
その社会保険方式の中には次の二つの方式が存在します。

  • 賦課方式(ふかほうしき)
  • 積立方式

 
「賦課方式」とは年金の給付に必要な費用を、その時々に加入している現役世代の保険料によってまかなうといった考え方による方式です。
一方「積立方式」とは、将来の年金給付に必要な費用を見越してあらかじめ積み立てを行って、その支払いに備えておくという方式です。

 
年金保険が始まった当初は「積立方式」が主流でしたが、現在の年金保険制度では賦課方式を基本にしています。

 

 

 

 

公的年金制度の体系

構造
現在のわが国の公的年金制度は、「被用者年金」と呼ばれる次の3種類の制度が、基礎年金制度の導入によってベースを一つにした体系となっています。

  • 厚生年金
  • 共済年金
  • 国民年金

 
全ての加入者に共通となる基礎年金を、国民年金を通じて支給する「1階部分」として整えた上で、厚生年金と共済年金については、報酬比例年金を基礎年金に上乗せするという「2階建て」制度、また共済年金については職域加算相当部分が更に乗せられた「3階建て」の制度となっています。

 

 

 

 

まとめ

指
 
この記事のまとめです。

  • 年金保険とは、社会で働いて収入を得ている、主に20歳代から50歳代頃までの内に保険料として一定の金額を納めておくことで、定年などで仕事を引退した後の高齢期や、障害、家計を支える稼ぎ手の支合といった「もしもの場合」に現金給付が受ける事が出来る物です。
  • 年金保険でいう「公的年金」とは私たちの生活の安定を図る為の基本的な部分を支える働きをしています。
  • 私的年金とは、公的年金に加え、より豊かな生活を実現する為に、会社等の集団や個人の努力や判断によって実施される物です
  • 公的年金制度は、一定期間に保険料の拠出が行われる事によって現金の給付が行われる「社会保険方式」と呼ばれる仕組みによって成り立っています。
  • 「賦課方式」とは年金の給付に必要な費用を、その時々に加入している現役世代の保険料によってまかなうといった考え方による方式です。
  • 「積立方式」とは、将来の年金給付に必要な費用を見越してあらかじめ積み立てを行って、その支払いに備えておくという方式です
  • 公的年金制度の体系は「1階建て」「2階建て」「3階建て」と呼ばれる制度となっています

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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