介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

社会保障は何によって支えられているのか

      2015/11/07


日本が持つ社会保障制度の仕組みについて考えてみましょう。
社会保障を支える者として国民の「精神的な側面」や人員の確保が重要なポイントの一つです。

 
社会保障が持つ不測の事態を乗り越えるのはお金が必要となる事が多く、お金の支給には「財源」が必要になります。
また、それぞれ国民一人一人の感情である社会保障に対する信頼性についても忘れてはなりません。

 
この記事は社会保障を支えるポイントについて書いています。

 

 
支える
 

 

社会保障を支える国民の精神

チーム
社会保障は、不測の事態によって生活に困ったときにはお互いに助け合おうとする「相互扶助の精神」と、社会の一員としてみんなで協力しようという「社会連帯の精神」によって支えられています。

 
また、社会保障の給付対象は、社会を構成するすべての人々に拡大していて、給付の財源となる社会保険料や税金の負担も、これらの精神の元、すべての人によって支えられています。

 
相互扶助と社会連帯を基盤にした社会保障の仕組みのポイントは次の通りです。

  • 同一世代内の助け合い
  • 世代間の助け合い
  • 社会を構成する人々による助け合い

 

 

 

同一世代内の助け合い

 
同一世代内の助け合いというのは、医療保険制度のような健康な人が病気の人を支えたりするしくみを指します

 

 

 

世代間の助け合い

 
年金保険制度のような、現役世代の保険料が高齢世代の財源になるしくみをさします

 

 

 

社会を構成する人々による助け合い

社会福祉制度のような、家族や地域社会での相互扶助を社会化したしくみをさします

 

 

 
このように、相互扶助と社会連帯の精神のもと、社会保障は支えられています。

 

 

 

 

社会保障を支える社会的な雇用

ガッツポーズ
 
現代社会では、生活の維持・管理は、基本的には個々人の責任と努力にゆだねられています。
個人や家族の生活の安定のためには、他人からの支援を当てにするのではなく、自ら労働する事により収入をてにいれる事が基本です。

 
社会保障は病気や事故、失業、老齢などにより、働く事が出来なくなり、収入を得る事が出来なくなった時に、この役割が価値を持ちます。

 
個人の労働の積み重ねが、企業や社会経済の発展に繋がります。また、個々人が労働収入の中から税金や社会保険料を負担する事により、社会保険などの制度が維持できるのです。

 
このように考えると、社会保障制度の持続的な運営の為には、働く能力と意欲がある人には必ず働く場が確保されるなど、雇用の確保が重要となります。

 

 

 

 

社会保障の財源について

大量のお金
 
社会保障の給付を支えるには、そのための財源が必要不可欠です。
年金保険や医療保険、介護保険などによる給付、福祉サービス提供の費用など、これらの財源は税金と社会保険料から成り立っています。

 
税金の場合には法人税や、所得税、消費税などの「国税」や、住民税や固定資産税などの「地方税」を財源として、国や地方自治来の予算配分の中で社会保障制度の運用費用が用意されます。

 
社会保険制度の場合には、被保険者や事業主による保険料負担が財源となります。
社会保険制度では、被保険者全員が普段から保険料を負担する事によって給付が行われるものであり、保険料負担は制度を支える物として大変重要な物です。

 
保険料を負担する能力があるのに保険料を納付しない事は社会的な責任を果たしていないとみなされ、保険給付を受ける事が出来なくなります。
このように考えたとき、保険料を負担しない事は個人的にも損をする事にもつながります。

 

 

 

 

社会保障に対する信頼性について

信頼
 
これまでで、社会保障は国民の相互扶助や社会連帯の精神によって支えられている事はお伝えしました。
しかし、だからこそ社会保障に対する信頼性というのが重要になり、信頼性を完全に失った場合、制度の維持・運営は困難になります。

 
社会保障の信頼を損なう事件は過去にもありました。
2007(平成19)年に表面化した社会保険庁における年金記録の誤り・記録漏れなどの年金記録管理問題は、年金保険制度に対する国民の信頼を大きく損なう物でした。

 
また、同じ年の6月に社会問題となった大手訪問介護事業者による不正・不適切や事業運営は、介護サービスを提供する事業者に対する不信感を高める結果となりました。

 
このような問題が起きると、それぞれの制度に対しても横並びで信頼感が低下し、社会保障制度を支えていくための納税や保険料負担に対する意欲を損なう事に繋がります。
財源が脆弱化する事でさらに制度の維持・運営に支障を生む恐れがあります。

 
社会保障制度の運営は、国の厚生労働省や地方自治体、健康保険組合などの公的団体が中心となっています。

 

また、国や地方自治体は国民に対して理解と協力を求める広報活動を推進する事や、国民の視点に立って制度を運営する事が重要になってくるのではないでしょうか。

 

 

 

 

まとめ

指
この記事のまとめです。

  • 社会保障は、不測の事態によって生活に困ったときにはお互いに助け合おうとする「相互扶助の精神」と、社会の一員としてみんなで協力しようという「社会連帯の精神」によって支えられています。
  • 社会保障制度の持続的な運営の為には、働く能力と意欲がある人には必ず働く場が確保されるなど、雇用の確保が重要となります。
  • 年金保険や医療保険、介護保険などによる給付、福祉サービス提供の費用など、これらの財源は税金と社会保険料から成り立っていて、財源が必要不可欠です
  • 社会保障に対する信頼性は特に重要で、信頼性を完全に失った場合、制度の維持・運営は困難になります。

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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