介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

多職種連携とチームケアについて 介護職の役割

      2015/11/07


介護職は介護保険制度をきっかけに業務範囲が大きく拡大しました。
今後も介護職はより専門的な知識を持って、利用者のケアにあたる事が求められています。

 
一人だけが頑張ればなんとかなるといった考え方は今後、重要視されているチームケアをする上では適用されなくなっていく事も考えられます。

 
介護職として何が今求められ始めているか、何をしていく必要があるかを理解し、利用者の方の可能性を広げていけるようなケアを心がけてみましょう。

 
この記事では多職種連携とチームケアについて紹介しています。

 

 
チーム
 

 

介護職の業務範囲の拡大

措置制度
 
介護保険制度を一つの契機として介護職の業務範囲が施設から在宅、地域へと広がってきました。
その流れの中で介護職は多くの保険・医療・福祉の専門的な人たちと一つのチームとなってケアを提供する場面も多くなっています。

 
一人の高齢者に関わるとき、その高齢者は様々な要望を持っており、特に高齢者特有の疾病の問題、日常生活や経済面の問題は介護の問題と表裏一体の問題とも言えます。

 
こういった事を踏まえた上で、介護職は一人で何らかの支援をするといった仕事のスタンスより、他の専門職との連携や役割分担をしながら、チームの一員として機能していくことが求められる時代となってきました。

 

 

 

 

チームとしての専門性を高める働きが利用者を支え、自分たちを支える

医者
 
介護職の業務範囲の拡大と、役割のシフトにより、介護職は所属機関の内外を問わず、医師や歯科医師、保健師や看護師、歯科衛生士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、栄養士、社会福祉士、医療ソーシャルワーカ、精神保健福祉士、心理職等の職種との連携が特に求められている事を重々理解しておく必要があると言えます。

 
高齢者に対する介護の支援を行うとき、保険・医療・福祉の分野以外の関係者と協働する場面もあります。
例えば、利用者の住宅改修の際に建築士や設計士と共に検討する場合や、利用者の移動を支援する際には交通機関の担当者や運転士などとの調整をする場合などが挙げられます。

 
それぞれの専門的な知識を持ち寄り、互いに解決や生活上のバリアについて考えていくことで、一人では不可能だったことが可能になる事も多くあります。

 
自分が出来ない事は出来る専門的な人にお願いする事によって介護職の考えや行動もより利用者の求めるものに近づき、利用者の満足を得る事が出来ると同時に、自分の負担を分散する事もできるため、チームとしての専門性を高める働きが利用者を支え、自分たちも支えると言えます。

 

 

 

 

チームケアを目指すうえでの連携

老人福祉制度
 
介護職は家族や地域住民などのインフォーマル・サービスを行っている人々との連携も日常的に行う必要があります。
インフォーマル・サービスとは利用者本人に近い立場の家族、友人、近隣住民、ボランティアなどの専門家ではない人々による非公式な援助の事です。

 
これらのサービスを提供してくれる人と一緒に利用者をケアしていくには、様々な局面での連絡調整、サービス担当者会議での協議、課題が起こった時の役割分担など、具体的な場面を想定して、常に他の職種・関係者の役割・特徴や機能を念頭に置きながら、利用者のケアにあたる必要性があります。

 

 

 

 

利用者の声ない声を聞き分ける

人権侵害・背景
 
介護職は利用者と他の職種と比べ、密接にかかわる場面が多い職種です。
特に密接にかかわる場面が多いことから、他の専門職が気づかないような高齢者の訴えや望みをくみ取り、それを本人に代わって周囲に伝えていくような行動も必要です。

 
介護職は「暮らしを支援する専門職」として優れた職種の一つです。
暮らしの中でのちょっとした微妙な変化に気づくことが出来、利用者の「声なき声」を聞く事が出来る職種です。

 

 
チームでケアを進めていく上で、この「声なき声を聴く利用者の本心の代弁者」としての役割がある事も重要なポイントです。

 

 

 

 

まとめ

指
 
この記事のまとめです。

 

  • 介護職の業務は、施設から在宅、地域へと広がっていきました。
  • 介護職は一人で何かをするというより、チームで利用者を支え、ケアしていく動きが求められています。
  • チームとしての専門性を上げる事が利用者の満足の向上につながり、ケアにあたる介護職自身の負担を低減する事につながります
  • チームケアを行う上では家族などのインフォーマルサービスを担う人との連携も欠かすことが出来ません。
  • 介護職は利用者の「声なき声」を聞き分け、本人に代わって周囲に伝えていくことでチームケアの質を向上する事に貢献できます

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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