介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

【心のケア】やりたい事が見つからない子供への対応

   


やりたい事や、自分の目標が見つからずに苦しんでいる若者をよく見かけます。
バリバリやれる人も居れば、人一倍他の人よりものんびりと生活を送る人も居る世の中のなかで、学校へも行かず、定職にも就かず、趣味も持てない人も居ます。

でもそんな人でも怠けているわけでもなく、他の人と自分を比べ自分を卑下して生活している人も少なくはありません。
では、やりたい事が見つからない若者が「自分の子供」だったらどうでしょう。親としては放っておく事は出来ないでしょう。

しかし、やりたい事が見つからない子供に対してどのように声を掛けたら良いものかと頭を悩ませている人も居るのではないでしょうか。
ここではやりたい事が見つからないAさんの事例を元に「やりたい事が見つからない子供への対応」を見ていきましょう。

 

 
【心のケア】やりたい事が見つからない子供への対応

 

 

「やりたい事」とは何か


よく言われる「やりたい事」とはいったいなんなのでしょうか。
「やりたい事」というのは「自分が好きだ、興味がある、楽しいと思える」という自分が中心とした「やる事」の事と言えます。

そして、人間は男性や女性であっても思いのほか「感性の生き物である」と言えます。
好きだ、楽しいと言った感情にとても忠実で、総じて「好き」と言えます。

やりたい事というのは「好きなことをやる事」とも言えます。
人間には理性がありますが、理性は主に「どうすればうまくいくか」という事を模索し実行する為に使われるので、「やりたい事」とは実は別次元にある話なのです。

 

 

 

 

やりたい事がみつからないAさんの話

やりたい事がみつからないAさんの話
親は、「若いんだし、好きなことをやってみればいいじゃない」と言う。けれど好きなことなんて、そんなに簡単に見つかるだろうか。
そんな思いに悩まされていたAさん(仮名)。

高校卒業後、大学に進学するでもなく、定職に就くわけでもなく、知人の紹介でたまに弁当屋のアルバイトに出かける生活をしています。
本人もこのままではいけないと悩んでいますが、どうしていいかわかりません。

というのも、親の言う「好きなこと」は、Aさんの好きなゲームやマンガではなくスポーツや音楽で、「好きなことをしろ」とすすめながら、「人生は、好きなことばかりやっていられないんだ」とも言う。この相反するふたつのメッセージにAさんは苦しみ、混乱していたのです。

そんなとき、弁当屋のおばさんに、「こんな弁当屋でバイトしてていいの?」と尋ねられたそうです。
「うちの親にもよく言われるんだけど、やりたいこととか見つからないんですよね」と答えると、おばさんは笑ってこう言ったそうです。

「好きなことしろって言われても困るよね」「おばさんなんか、別に好きでもない男と結婚して、好きでもない家事やって、気づいたら50歳になっちやったよ」。

そのひと言で、なぜかホッと気持ちが和んだといいます。
若い時代は、好きなことに没頭できる貴重な時間です。しかし、その時間の使い方は人それぞれで、何もせずにブラブラする時間が必要な若者もいるのです。

 

 

 

 

相反する二つのメッセージが子供を動けなくさせる

相反する二つのメッセージが子供を混乱させる

「やりたい事をしろ」「好きな事ばかりやってはいられない」この二つの言葉は、経験も知識も豊富な大人だから理解できる言葉であって、成熟していない若者や子供に使うには適切な言葉と言えず、逆に自立心を損なってしまう言葉の一つです。

この二つの言葉は実は人生としては別の軸の話をしているという事もポイントなのですが、「何かをする」という共通の事柄があるために、言葉が正確に子供には伝わらなく、子供の自立を阻害してしまうのです。

子供は言葉の意味をそのまま受け止め、自分の行動に反映させてしまう事が往々にしてあります。それは経験や体験が足りない事から、その言葉を正しく理解する上で必要な「言葉の背景」を感覚として養えていないからです。

つまり、この二つの言葉を子供に植え付けてしまうと子供はこの二つのメッセージの板挟みに合い、自分が何をすれば良いのかわからなくなってしまうのです。たとえ自分にとって本当に好きな事、やりたい事があったとしても、それを抑圧してしまう可能性があります。


自立した大人に子供を導くには子供の自立を促しつつ、自分の決めた行動を応援し、子供がやりたい事を尊重する事が大事です。

 

 

 

 

「自立しろ」は心に余裕がない大人の言葉だと認識しよう

「自立しろ」は心に余裕がない大人の言葉だと認識しよう

親としては自立しない子供にもどかしさを感じても、本人がはじめの一歩を踏み出すまで待とうじゃないか、そんな心の余裕も必要でしよう。
また、本人に好きなことがあっても、それが親の希望に添っていない場合、「親の言うとおりにしなければ」「でもイヤだ」という相反する気持ちにさいなまれ、宙ぶらりんのまま動けずにいることもあります。

親や周囲の大人の身勝手なメッセージで混乱させないよう、変わらぬ温かいまなざしで見守ることが、自立への第一歩につながるのだと思います。

 

 

 

 

まとめ:やりたい事が見つからない子供への対応



よく言われる「やりたい事」とはいったいなんなのでしょうか。
「やりたい事」というのは「自分が好きだ、興味がある、楽しいと思える」という自分が中心とした「やる事」の事と言えます。

そして、人間は男性や女性であっても思いのほか「感性の生き物である」と言えます。
好きだ、楽しいと言った感情にとても忠実で、総じて「好き」と言えます。

やりたい事というのは「好きなことをやる事」とも言えます。
人間には理性がありますが、理性は主に「どうすればうまくいくか」という事を模索し実行する為に使われるので、「やりたい事」とは実は別次元にある話なのです。


「やりたい事をしろ」「好きな事ばかりやってはいられない」この二つの言葉は、経験も知識も豊富な大人だから理解できる言葉であって、成熟していない若者や子供に使うには適切な言葉と言えず、逆に自立心を損なってしまう言葉の一つです。

この二つの言葉は実は人生としては別の軸の話をしているという事もポイントなのですが、「何かをする」という共通の事柄があるために、言葉が正確に子供には伝わらなく、子供の自立を阻害してしまうのです。


自立した大人に子供を導くには子供の自立を促しつつ、自分の決めた行動を応援し、子供がやりたい事を尊重する事が大事です。


親としては自立しない子供にもどかしさを感じても、本人がはじめの一歩を踏み出すまで待とうじゃないか、そんな心の余裕も必要でしよう。
また、本人に好きなことがあっても、それが親の希望に添っていない場合、「親の言うとおりにしなければ」「でもイヤだ」という相反する気持ちにさいなまれ、宙ぶらりんのまま動けずにいることもあります。

親や周囲の大人の身勝手なメッセージで混乱させないよう、変わらぬ温かいまなざしで見守ることが、自立への第一歩につながるのだと思います。

スポンサーリンク




 - 心のケア ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

【心のケア】拒食症の子供への対応
【心のケア】拒食症の子供への対応

最近では特に女性で「拒食症の子供」が多くなってきています。 美しくなることへの意 …

【心のケア】傷ついた子供の対応 心の傷を癒すには
【心のケア】傷ついた子供の対応 心の傷を癒すには

自分の子供が何かのきっかけでつまずき、学校へ行かなくなったり、問題行動を起すよう …

【心のケア】登校拒否になった子供への接し方
【心のケア】登校拒否になった子供への接し方

登校拒否になった子供を持った親は、その子、自分たちの将来の事を考えると不安な気持 …

【心のケア】仕事がつづかない子供との接し方
【心のケア】仕事がつづかない子供との接し方

「子供」という言葉は成人していない子供に対して使う場合がほとんどですが、「親」に …

【心のケア】傷ついた子供への言葉掛けや対応 ニートや引きこもりから子供を救う
【心のケア】傷ついた子供への言葉掛けや対応 ニートや引きこもりから子供を救う

子供が不登校になったり拒食症になったり、非行に走ったりといった事件が最近では多く …

【心のケア】人間関係に失敗した人への対応
【心のケア】人間関係に失敗した人への対応

対人関係の失敗というのは、生活に大きな影響が出ます。 外出の機会や、人間関係の維 …

【心のケア】ケンカをした子供との接し方
【心のケア】ケンカをした子供との接し方

最近では教育が進み子供同士のケンカは少なくなったとはいえ、まだまだ子供同士のケン …

【心のケア】他人の言葉に傷ついた子供の接し方
【心のケア】他人の言葉に傷ついた子供の接し方

子どもの心はとてもデリケートで他人からの言葉で傷を負う事が多いです。 知識や経験 …

【心のケア】リストカットをしてしまう子供の対応
【心のケア】リストカットをしてしまう子供の対応

リストカットをしてしまう人を知り合いに持つ人も少なくないのではないでしょうか。 …

【心のケア】頑張らなくなった子供への対応

何をしても頑張れなくなってしまった。そんな経験を持っている人も居る事でしょう。 …