介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

東田直樹さん 自閉症の方のご家族・お知り合いの方へ

      2015/11/07


自閉症の子供、兄弟の人は自閉症をもって生まれてきた人の事を理解できず、苦しんでいる人も居ると言います。
自閉症の人とうまくコミュニケーションが取れず、自分では理解しがたい行動をとるため、何を思っているのかと理解に苦しむ事もたびたびあります。

自閉症の人は脳に原因があると言われていますが、人によって症状や原因となっている箇所がまちまちだそうです。

自閉症を持っている方でも、コミュニケーションが取れ自分の意思を伝える事が出来る人がいます。
その人は東田直樹さんという方です。

自閉症である自分自身の思い、どうして自閉症である自分がこのような行動をとるのか等を自身の体験、思いをさまざまな形で伝えています。
今回は自閉症とはどんなものなのか?という事に加え、東田直樹さんについて紹介し、自閉症のご家族、お知り合いの方の日々の生活の助けになる内容を伝えていこうと思います。

 

 
東田直樹さん 自閉症のご家族の方へ
 

 

自閉症とはなんだろう?

自閉症とはなんだろう?

 
自閉症とはどういうものか?という事を先に見ていきましょう。

自閉症は、通常生後30ヶ月までに発症する先天的な脳の機能障がいです。

 

視線が合わなかったり、1人遊びが多く、関わろうとするとパニックになったり、 特定の物に強いこだわりが見られたり、コミュニケーションを目的とした言葉が出ないなどといった行動特徴から明らかになります。

 
自閉症という名前から、「心の病気」という誤った印象をもたれがちですが、自閉症は心の病気ではありません。

 
自閉症とは、先天的な脳の中枢神経の機能障がいで、自分を取り巻く様々な物事や状況が、定型発達者と呼ばれる私たちと同じようには脳に伝わらないために、 結果として対人関係の問題やコミュニケーションの困難さ、特定の物事への執拗なこだわりを呈するという障がいです。

 
自閉症であり、コミュニケーションをとる事が出来る東田直樹さんは自身の思いをつづる中で、自分の心、思いを伝えていますが、心の病気であるかのような思いを持ち合わせていません。

 
人に対して思いやりがあり、大切な人を想い、自分自身の事に悩み、うれしい事は嬉しいことを伝える。

 
自閉症という障害そのものが心の病ではなく、先天的な脳の障害である証明だとも言えます。
 

 

 

 

自閉症の方の心

自閉症の方の心
自閉症の方の心は世界共通、皆さんが持っている気持ちと同じ気持ちです。

 

  • 「誰かの役にたちたい」
  • 「誰かが自分の為に悩んで欲しくない」
  • 「親や身の回りの人の笑顔こそが幸せだ」

 
優しさ、思いやり、純粋に人を愛する心を持ち合わせています。
そして、その目線はとても清く純粋です。

 

東田直樹さんは講演の為、アメリカに渡りました。
東田直樹さんがアメリカの自由の女神を見たときにこうおっしゃいました。

 

「僕も自由の女神に向かって空に真っ直ぐに生きたいと思います」

 
とても前向きで、純粋な心を持ち合わせている人だと私は感じました。

 
清く、正しく、向上心を持ち、常に自分を高めたいと思っている。
清く前向きな心を持っているのです。

 
もちろん、東田直樹さんに限った話ではありません。

 
自閉症のお子様、御兄弟、知り合いの方もコミュニケーションをとる手段に恵まれていないだけであって、心は前向きで、愛を知っていて、痛みを知っていて、純粋に物事をとらえているのです。

 
もし、自分では理解しがたい行動をとったとしても、それは自閉症という障害がそうさせるだけであって、その人の理性から生まれた行動ではありません。
熱いやかんに手が当たれば、無意識に手を引っ込めるように、人と目が合えば逸らしてしまう。時間がたてば飛び跳ねてしまう。
反射的で、自然的な行動を自閉症の人はしているだけなのです。

 

 

 

 

東田直樹さん 自閉症に向き合う作家

東田直樹さん 自閉症に向き合う作家
自身の自閉症と立ち向かいながら、自身の心の内を打ち明ける事で世界の自閉症に悩む家族の力になっているある作家さんがいらっしゃいます。
それが東田直樹さんです。

 
自閉症でありながら、自分の思いや自閉症の人がなぜ不思議な行動をするのかという事を自伝でつづっています。
ご自身のブログも持ち、自身の心の声や感じたことを発信しています。
⇒東田直樹 オフィシャルブログ 自閉症の僕が跳びはねる理由

 

東田直樹さんの著書「自閉症の僕が跳びはねる理由」は翻訳され、世界の数々の家族に光をもたらしてきました。
彼が紡ぎ出す言葉の一つ一つは気高く美しい精神、つい忘れてしまいがちな本当に大切な事を思い出させてくれます。

 
また、東田直樹さんの著書を読んだ、自閉症のご家族を持つ人は彼の思いや言葉によって心の底から救われたと言っています。

 
もし、自閉症の人のご家族、お知り合いの方で悩みを抱えている人がいれば、彼の言葉を聞き、彼の言葉を通して自閉症の方の声を聴いてみてはいかがでしょうか。

 
きっと、あなたの心にも光がともされるでしょう。

 

 

 

 

東田直樹さんの著書

東田直樹さんの著書
東田直樹さんは自閉症という障害を持ちながら、自身の思いや考えを伝える事が出来る方です。
とはいえ、自閉症である症状と共に日々の生活を送っているため、円滑なコミュニケーションや思いを伝える事はできません。

 
それでも、一つ一つ言葉を紡ぎ、編み上げていった著書をいくつも出版しています。
東田直樹さんが出版している著書の中でも以下の著書が有名です。

 

自閉症の僕の七転び八起き

 

自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心

 

跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること

これらの著書を読んだ方は次のような感想を持っています。

  • 「なおきの言葉を借りて自分の子供が語りかけてくるようだ」
  • 「なぜ息子が空に向かって飛び跳ねているのかわかった」
  • 「本当に自分がしていることが、子供が望むことだったのか振り返る事ができた」
  • 「自閉症の方がどんな事を考えて感じているかがわかった」

 
自閉症のご家族、御兄弟を持った人は心配であったり、自閉症の人の行動が理解できないなどで様々な悩みを抱えています。
しかし、この著書を通して、自閉症の人がなぜこのような行動をとるのか理解する事が出来、日々の生活に光明が差した人が多くいるます。

 
悩み苦しんでいる人こそ、これらの著書をお読みになり、日々の生活を乗り切る光を掴んではどうでしょうか。

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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