介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

傾聴力は介護力 介護職員の最強の武器

      2015/11/07


介護職員として働いていると傾聴が大事!という事を言われる人も多い事でしょう。
介護職員のみならず、営業マンとして働く人やサービスマンとして働く人も傾聴は大事であるという事を言われる人も多い事でしょう。

 
傾聴はさまざまな分野の仕事で重要視されている手法ですが、特に介護職員として働く上では傾聴が最強の武器ともいえる程に重要な事です。

 
介護職員として仕事をしていくうえで、特に重要な傾聴とはいったいなんなのでしょうか?
また、傾聴を通してどんな事を考えていく事が出来るのでしょうか?

 
傾聴についてまとめましたのでチェックしていってください。

 

 
傾聴力は介護力 介護職員の最強の武器
 

 

傾聴とは? そのまま受け止められることの安心感

傾聴とは? そのまま受け止められることの安心感
傾聴というのは話し手の人の話を、そのまま受け止めながら聴く事です。
傾聴というと、まれに「何も言わずにじっと話を聞くだけ」というイメージをお持ちの方もおられます。傾聴時は、アドバイスをしたり、話を聞いてみての自分の考えや意見を伝えるということは確かに行いません。

 
しかし正確にいうと傾聴とは、「何も言わずに話を聞くこと」ではありません。

 
傾聴では、基本的に話し手が話したいことを話したいように、感じたままに自由に話してもらいます。
当然ですが、「ただ話しを聴いて欲しい時」に「~してみたら?」や「~しちゃだめでしょ。」という感じでアドバイスや説教で返されると、それ以上話す気をなくします。

 
傾聴を通して話し手が話したい事を話したいように自由に話てもらう事によって相手の本音やニーズを引き出す事が出来ます。

 
介護のサービスを受ける人は消極的であったり、自分のなかで持つわだかまりを解消できなかったり、自分の思いを打ちあける相手が居ない等、さまざまな個性を持った人たちが居ます。

 
その人たちの思いを想うように感じたままに自由に話してもらう事が傾聴なのです。

 

 

 

 

傾聴の具体例 「今日はごはんいりません」

傾聴の具体例 「今日はごはんいりません」
介護職員として働く上で、一度は「今日はご飯はいりません」と言われた事があるのではないでしょうか。
介護の現場では食事拒否であったり、入浴拒否であったりという言葉で表現されるかもしれませんね。

 
このような利用者に対して傾聴をする場合、相手がなぜご飯を食べないといったか?という事を傾聴してみると良いでしょう。
食事をとる事は健康的な生活を送っていく上では重要な物です。

 
介護職員として働いている身の上でも利用者の事を考えれば、ご飯を食べてほしいという思いを持つ事は自然な思いでしょう。
ここでは、いきなりご飯を食べてくださいという事を伝えるのではなく、傾聴を通して相手がなぜご飯を食べたくないのか?という事を聞く事が効果的でしょう。

 
傾聴は相手が思った事や感じた事を自由に話してもらう事でありますが、こちらから質問を投げかけても良いのです。
ただし、質問を投げかけるタイミングは相手の話を折るようなタイミングとならないように注意しましょう。

 
今日はご飯いりませんという利用者の思いの裏にはどんな事があるのか?という事をまずは考えてみましょう。

  • 食欲がない
  • お腹がいっぱい
  • 腹痛
  • 食事に嫌いな物ばかり含まれている

 
例えばご飯がいらないと言っている理由としてこのような原因を考える事が出来るでしょう。
今度は考えられる原因をもとに利用者に対して質問を投げかけてみましょう。

 
そして、質問に対する利用者の回答も、自由に自分の思うままに話してもらうのです。
質問に対する回答も傾聴する事が重要なのです。

 
傾聴に傾聴を重ねる事で、より利用者の今の状態を判断する有力な情報を手に入れる事が出来るほか、利用者からのニーズを引き出す事にもつながります。

 
また、人に自分の話す事を聞いてもらう事は勇気のいる事でもありますが、聴いてもらえたと感じるととても心地よいものです。

 
傾聴を通して、利用者との信頼関係も作り上げていく事もできる為、介護職員としては傾聴力はさまざまな場面で使える万能的な最強の武器とも言う事が出来るでしょう。

 

 

 

 

傾聴力を高めると介護職員の要望をくみ取ってもらいやすくなる

傾聴力を高めると介護職員の要望をくみ取ってもらいやすくなる
介護サービスを利用する利用者は自律的な生活を送る事が出来るという事が理想的です。
生活をしていく上では「食事」をとるかとらないかも利用者の自由な自己決定によって行われます。

 
ただ、介護職として働いている上では栄養のバランスのとれた食事を摂ってもらいたいと思うものです。
介護を託す家族の思いとしても同様の思いを持つことが大半でしょう。

 
先ほどの具体例である「今日はご飯はいりません」という例では傾聴をする上でのポイントを紹介させていただきました。
傾聴をする事によって相手のニーズや相手の思いをそのまま受け止める事が出来る事も紹介しました。

 
利用者に対して傾聴を続けていくと、利用者の話を聞いているだけなのに自分の要望を受け止めてもらう事が出来る機会が増えるのです。
「今日はご飯いりません」という利用者に対しても傾聴を続けていくと「あなたが言うならご飯を食べて良いかな」という思いになる事があるのです。

 
このように傾聴に傾聴を重ね、利用者との信頼関係を築く事によって、介護職員として利用者に要望をくみ取ってもらう事が出来るようにもなるのです。
傾聴力を高めることによって、介護職員としての要望を利用者の人にくみ取ってもらう事が出来るのですね。

 
もちろん、無理強いではなく利用者の人が自由な意思決定の上で「食事を摂る」という行動を行ってくれるのです。

 

 

 

 

目は口ほどに物を言う 利用者の裏の言葉を聴く傾聴力

目は口ほどに物を言う 利用者の裏の言葉を聴く傾聴力
傾聴をする前提としては利用者が自分に対して本当の事を語ってくれる事がポイントです。
場合によっては介護職員として働く人に気を使って利用者が自分の本当の気持ちを語ってくれない事もあるでしょう。

 
基本的には相手の言った事をそのまま受け止める事が傾聴です。
しかし、相手の言った言葉の裏まで聞く事が出来るのも傾聴です。

 
相手の言った言葉の裏まで聴くには「目は口ほどに物を言う」と言われている目の動きや表情の変化などにも注意して傾聴する事がポイントです。
介護職員として利用者と毎日顔を合わせていれば、利用者のちょっとした表情の変化や声のトーンの違い等、変化に気付く事があるでしょう。

 

  • 相手の表情はどうか
  • “今日はごはんいりません”といった時の声のトーンはどうだったか
  • いつもと変わった行動をとっていないか
  • 昨日はよく眠れたのか

 
このようなちょっとした変化から「今日はご飯はいりません」と言われた時の”違和感”を感じ「疑問」を持つ事は出来ると思います。
そして、考え得る原因を考え、質問し、傾聴を繰り返す事で利用者が持つ裏の言葉を引き出していく事が出来るのです。

 

 

 

 

傾聴力は介護力 介護職員の最強の武器 まとめ

傾聴力は介護力 介護職員の最強の武器 まとめ
傾聴というのは話し手の人の話を、そのまま受け止めながら聴く事です。
傾聴では、基本的に話し手が話したいことを話したいように、感じたままに自由に話してもらいます。
傾聴を通して話し手が話したい事を話したいように自由に話てもらう事によって相手の本音やニーズを引き出す事が出来ます。

 
介護サービスを利用する利用者は自律的な生活を送る事が出来るという事が理想的です。
生活をしていく上では「食事」をとるかとらないかも利用者の自由な自己決定によって行われます。

 
利用者に対して傾聴を続けていくと、利用者の話を聞いているだけなのに自分の要望を受け止めてもらう事が出来る機会が増えるのです。
「今日はご飯いりません」という利用者に対しても傾聴を続けていくと「あなたが言うならご飯を食べて良いかな」という思いになる事があるのです。

 
このように傾聴に傾聴を重ね、利用者との信頼関係を築く事によって、介護職員として利用者に要望をくみ取ってもらう事が出来るようにもなるのです。

 
傾聴をする前提としては利用者が自分に対して本当の事を語ってくれる事がポイントです。
場合によっては介護職員として働く人に気を使って利用者が自分の本当の気持ちを語ってくれない事もあるでしょう。

 
相手の言った言葉の裏まで聴くには「目は口ほどに物を言う」と言われている目の動きや表情の変化などにも注意して傾聴する事がポイントです。
そして、考え得る原因を考え、質問し、傾聴を繰り返す事で利用者が持つ裏の言葉を引き出していく事が出来るのです。

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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