介護の精神と社会

介護という人々を支える仕事について精神面や法制度などを交え 解説しています。

後期高齢者医療制度とは 高齢者の医療保険

      2015/11/07


社会保障は私たちの生活で不測の事態が起きたとしても安心して生活が送れる事を保障した仕組みです。
社会保障の中には医療保険制度があり、疾病などで治療が必要になった場合などに費用的な負担を保障する為の仕組みとして働いています。

 
医療保険制度の中には「後期高齢者医療制度」と呼ばれる制度があり、高齢者の医療を支えています。

 
では、後期高齢者医療制度とはいったいなんなのでしょうか。

 
後期高齢者医療制度とは何かという事を簡単でわかりやすいようまとめましたのでチェックしていって下さい。

 

 
後期高齢者医療制度とは 高齢者の医療保険
 

 

後期高齢者医療制度とは

後期高齢者医療制度とは
後期高齢者医療制度とは、寝たきりなどの障害を抱えた高齢者、75歳以上となった高齢者が加入する事となる医療制度のことです。

 
高齢者は65歳~75歳までの前期高齢者と、75歳以上の後期高齢者に大別されます。
後期高齢者医療制度では主に75歳以上の後期高齢者か加入する事となる医療制度であり、一定の障害を抱えた場合は前期高齢者でも後期高齢者医療制度に加入する事となります。

 
後期高齢者医療制度の加入者には「後期高齢者医療被保険者証」が発行され、医者にかかるときなどはこの保険証を提示する事になります。

 

 

 

 

後期高齢者医療制度の保険者

後期高齢者医療制度の保険者
後期高齢者医療制度の保険者は「後期高齢者医療広域連合」と呼ばれる組織です。
後期高齢者医療広域連合は、都道府県が加入し、すべての市町村が加入する事となっています。

 
後期高齢者医療制度の保険料は、市町村が徴収する事となりますが、運営主体は後期高齢者医療広域連合となります。

 

 

 

 

後期高齢者医療制度の加入

後期高齢者医療制度の加入
後期高齢者医療制度の加入については次の要件に該当する人となります。

  • 75歳以上の方(75歳の誕生日当日から資格取得)
  • 65歳以上74歳以下の方で、寝たきり等一定の障害があると認定された方

後期高齢者医療制度に加入する際、すでに加入している国民健康保険からは脱退し、後期高齢者医療制度の被保険者となります。
後期高齢者医療制度に加入すると一人に一枚、後期高齢者医療被保険者証が交付されます。

 
75歳以上の人については75歳の誕生日当日から後期高齢者医療制度の加入資格が与えられます。

 
65歳以上74歳以下の人は、寝たきり等一定の障害があると認定された認定日から後期高齢者医療制度の加入資格が与えられます。
65歳以上74歳以下の人の場合は、たとえ寝たきり等一定の障害があると認定されたとしても、本人の意思で後期高齢者医療制度の被保険者とならない事を選ぶ事ができます。

 
ただし、この場合は後期高齢者医療広域連合への届け出が必要となり、窓口は市町村役場となります。

 

 

 

 

後期高齢者医療制度の保険料

後期高齢者医療制度の保険料
後期高齢者医療制度の保険料は都道府県ごとに異なっています。
ただし、国民健康保険が市町村ごとに異なっている点に対し、同じ県内であれば保険料率は変わりません。

 
つまり、同一県内で所得が同じ水準であれば市町村を超えて保険料水準は同じという事です。

 
後期高齢者医療制度の保険料は、後期高齢者自身も被保険者として保険料負担を行う必要があります。

保険料の徴収は市町村が行い、後期高齢者医療制度の被保険者となった人は、市町村を通じて後期高齢者医療広域連合に保険料を納付する事となります。

 
それによって、市町村が保険者となっているために保険料水準も市町村ごとで異なっている国民健康保険とは違い、同一県内で所得が同じであれば市町村を超えて保険料水準は同じになっているのです。

 

 

 

 

後期高齢者医療制度の患者の負担について

後期高齢者医療制度の患者の負担について
後期高齢者医療制度の被保険者が病気やケガなどを理由に医療機関にかかった時の医療費の負担は基本的に1割となっています。
ただし、後期高齢者となっても現役労働者並みの所得を持つ人は3割負担となっています。

 

 

 

 

後期高齢者医療制度の特徴

後期高齢者医療制度の特徴
後期高齢者医療制度の特徴としては、後期高齢者自身が被保険者として保険料負担を行う必要にある立場となっている点です。

 
後期高齢者医療制度の前に行われていた老人保健制度では保険料の負担はありませんでしたが、後期高齢者医療制度となった現在では、後期高齢者自身の保険料負担があります。

 
現代の日本は高齢化社会となり、増大する老人医療費の負担が大きな社会問題となっています。
増大する老人医療費の負担をそれぞれの立場ではっきりさせると言った特徴も後期高齢者医療制度にはあるのです。

 

 

 

 

後期高齢者医療制度の財源

後期高齢者医療制度の財源
後期高齢者医療制度の財源は後期高齢者、国・都道府県・市町村の税金、各医療保険制度を通じた労働者からの負担によって支えられています。
後期高齢者医療制度の財源の構成については次の通りの構成となっています。

  • 後期高齢者自身が払う保健料:1割
  • 国、都道府県、市町村の税金:5割
  • 各医療保険制度を通じた労働者からの支援:4割

 

 

 

 

後期高齢者医療制度とは何かを知る上で知っておきたい知識

後期高齢者医療制度とは何かを知る上で知っておきたい知識
後期高齢者医療制度とは何かを知る上で知っておきたい知識について紹介していきます。

 
この記事は専門的な内容を紹介しているため、紹介する内容について知っておく事でより内容がスムーズに理解する事が出来ます。
記事の中でわかりにくい言葉や用語があった場合はこれらの内容を参考にしてください。

 

 

 

老人保健制度とは

老人保健制度とは
老人保健制度は戦後の日本における、介護保険制度が制定されるまで、高齢者介護の内の医療に関係するサービスを展開する上で中心となっていた制度です。

老人保健制度は、医療保険制度とも呼ばれ、介護保険制度で提供されている次のようなサービスを展開するために使われていました。

  • 訪問看護
  • 介護老人保健施設

老人保健制度と共に高齢者を支えた制度に老人福祉制度があります。

 
老人福祉制度は介護保険制度施行前の、高齢者福祉の中心となっている制度の一つでした。
在宅福祉サービスや、 老人福祉施設入所などのサービスを、市町村が必要性を判断し、提供していたのです。

 
老人保健制度が持つ特徴をまとめると次のような特徴を持った制度でした。

 

  • 実施方式:社会保険による利用契約制度
  • 実施主体:医療法人を主体
  • 財源:保険料+公費(税金)
  • 利用者負担:応益負担

 
老人保健制度が廃止された理由をまとめると次のような理由がありました。

  • 老人福祉制度と同様の介護が必要な高齢者へのサービスにもかかわらず、別の制度となっているため分かりずらい
  • 医療制度(老人保健)制度により整備された老人病院では社会的入院を余儀なくされていた

 
制度が複雑でわかりにくく利用する事が難しかった事や、社会的入院や医療の財源不足、人手不足の問題を加味し、老人保険制度を廃止し平成12年に介護保険制度が施行されたのです。

 
老人保健制度が廃止されたあと、高齢者の医療制度として、後期高齢者医療制度が施行されました。

 
老人保健制度とはなんなのかという事を「老人保健制度とは」で簡単でわかりやすいよう紹介していますのでチェックしていってください。

 

 

 

医療保険とは

医療保険とは
医療保険とは、疾病などで治療が必要になった場合の医療費を保障するためにあらかじめ保健料を拠出しておく事で、実際に医療費が必要になった場合に一定部分を保険から給付する仕組みの事です。

 
医療保険の加入については原則、すべての人が何かしらのかたちで医療保険に加入しています。
この、すべての人が何かしらのかたちで医療保険に加入しなければならない事を国民皆保険(こくみんかいほけん)といいます。

 
医療保険の種類は、働き方、働き先の事業の種類、年齢などによって細かく分類されています。
医療保険の種類を大きく分けると次の通りとなります。

  • 被用者保険(職域保険)
  • 国民健康保険(地域保健)
  • 後期高齢者医療制度

 
医療保険制度の被用者保険とは国民健康保険と国民年金を除いた保険の総称で、被用者を対象とする保険のことです。
被用者保険は公的医療保険制度でいうところの職域保険に分類されます。

 
国民健康保険とは、国民健康保険の加入者が病気やケガ、出産、死亡した場合に、必要な医療費が保険料から支払われる制度です。
国民健康保険は日本の社会保障制度の一つです。

 
国民健康保険は「地域保険」と呼ばれる事もあります。

 
後期高齢者医療制度とは、寝たきりなどの障害を抱えた高齢者、75歳以上となった高齢者が加入する事となる医療制度のことです。

 
日本の医療保険の特徴としては、医療保険へ誰もが必ず加入しなければならない事と、年齢や働きかた、働き先の企業によって加入する医療保険が異なってくることです。

 
また、各医療保険毎に医療保険を運営する保険者も異なります。

 
日本では1922(大正11)年の「健康保険法」の制定から始まり、1938(昭和13)年の国民健康保険法を経て、日本の国民が何らかの医療保険制度に加入する考え方が発足しました。

 
1961(昭和36)年には「国民皆保険体制」が確立され、今の日本の制度を作り上げました。

 
医療保険とは何かという事を「医療保険とは」で簡単でわかりやすいよう紹介しているのでチェックしていってください。

 

 

 

 

後期高齢者医療制度とは 高齢者の医療保険 まとめ

後期高齢者医療制度とは 高齢者の医療保険 まとめ
後期高齢者医療制度とは、寝たきりなどの障害を抱えた高齢者、75歳以上となった高齢者が加入する事となる医療制度のことです。

 
後期高齢者医療制度の保険者は「後期高齢者医療広域連合」と呼ばれる組織です。
後期高齢者医療広域連合は、都道府県が加入し、すべての市町村が加入する事となっています。

 
後期高齢者医療制度の加入については次の要件に該当する人となります。

  • 75歳以上の方(75歳の誕生日当日から資格取得)
  • 65歳以上74歳以下の方で、寝たきり等一定の障害があると認定された方

後期高齢者医療制度に加入する際、すでに加入している国民健康保険からは脱退し、後期高齢者医療制度の被保険者となります。
後期高齢者医療制度に加入すると一人に一枚、後期高齢者医療被保険者証が交付されます。

 
後期高齢者医療制度の保険料は都道府県ごとに異なっています。
ただし、国民健康保険が市町村ごとに異なっている点に対し、同じ県内であれば保険料率は変わりません。

 
後期高齢者医療制度の被保険者が病気やケガなどを理由に医療機関にかかった時の医療費の負担は基本的に1割となっています。
ただし、後期高齢者となっても現役労働者並みの所得を持つ人は3割負担となっています。

 
後期高齢者医療制度の特徴としては、後期高齢者自身が被保険者として保険料負担を行う必要にある立場となっている点です。

 
後期高齢者医療制度の財源は後期高齢者、国・都道府県・市町村の税金、各医療保険制度を通じた労働者からの負担によって支えられています。

 

 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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